英会話の授業を始めよう

☆英語が話せなくても英会話の授業はできる。
☆「５分で完結」のパーツから始めよう。

１、初めての英会話授業　７つのポイント

【その１】５分ぐらいで完結するパーツから始める
　　英会話の開始、６つのパターン
　　�@フラッシュカードで開始・・・基本のパーツ
　　「Repeat after me.（犬のカードを見せて）dog.（猫） cat　（豚） pig・・」
    　と言えば、子供は自然に復唱し始める。１回に６〜１０枚ほど扱う。
　　「Only you.」と言って、子どもたちだけで言う。
　　「It's a dog.」と言って、文にして言う。
　　「What’s this?」と教師が言って「It's a dog.」と子どもに答えさせる。
　　「What’s this?」と子どもが言って「It's a dog.」教師が答える。
　　　男子「What’s this?」　女子「It's a dog.」
　　　交代する。　　
　　「Good job」といってほめることを忘れない。　
　　　動物編　果物編　食べ物編　文具編　天気編　・・いろんなパターンができる。
　　�A歌や音楽で開始・・・和やかに始まるパーツ
　　　「seven steps」を流す。使う単語は、１から７。誰でも知っている単語で歌えるおすすめ曲の一つ。
　　　１回目「Listen carefully.」と言って聞かせるだけ。
　　　　　　その間に、黒板に　１，２，３，４，５，６，７、と書く。
　　２回目「Let’s sing a song with a tape.」テープに合わせて一緒に歌う。
　　３回目「（２を消す）Here. Don’t say. Let’s clap.」
      　　 2は声をださずに、手拍子で歌う。
　　４回目「（７を消す）Don’t say. Clap.」
          ２と７は声をださずに、手拍子で歌う。
　　　５回目「Please stand up. If you mistake, please sit down.間違ったらすわるのですよ。」
　　　変化をつけて繰り返し歌う。
 　�Bゲームで開始・・・いきなり盛り上がるパーツ・一番喜ぶパーツ
　　　・ジャンケンゲーム「Rock scissors paper, go！」　　　（いつでも使える。）
　　　・フルーツバスケット　（アニマルバスケット、カラーバスケットなど応用できる。時間調整にはもってこいのゲーム。）
　　　・サイモン・セズ　（お馴染み、命令ゲーム英語版）・
　　　・爆弾ゲーム　　（子どもに大うけのゲーム）
　　　　　・  その他
　　�C五色英語かるたで開始・・・最も便利なパーツ
　　　これ一つで　何十通りのも遊びができる。
　�DえいごリアンVTRで開始・・・効果的に活用したいパーツ
　　録画、または市販のVTRでいつでも見ることができる。中学年向けであるが、低学年でも十分楽しめる。
　�Eインターネットえいごリアンゲームで開始・・・扱いに慣れると面白いパーツ
　　　WEBサイトから無料　またはCD
　　　　インターネットでネイティブの発音を手に入れよう。
　�F慣れてきたら、時間を延ばしてみよう。・・・１時間の英語会話に挑戦する
　　＊　15分の英会話授業は、5分のパーツ×3　１ユニット
　　　＊　３０分の英会話授業は、１ユニット×２　の組み合わせ。
　　　＊　45分の英会話授業は、１ユニット×３　の組み合わせ。
　　パーツを持っていると、長時間授業にも対応できる。

【その２】「モノ」を用意する
　　英会話の授業に「モノ」は欠かせない。
（１）英語を始める前にまずそろえたい「モノ」・・必需品　　
　　�@フラッシュカード（３０〜１００枚）・・・・　新出単語の練習・ゲーム
　　　�A英語の歌CD　テープ（５〜１０曲）・・・・・　歌・ダイアローグ練習
　　　�B五色英語カルタ（２人に１組）　　　　・・・　ゲーム
　　　＊自前で持つほうがよい。何度も使うので、教室に常備したい。
（２）いつか必要になる「モノ」・・これがないとネタがつきてしまう。
　　　�CTOSS英会話ダイアローグ集６６　（東京教育技術研究所）
　　　　　＊　これで年間カリキュラムが簡単に作れる
　　　�Dえいごリアン�T・�UのVTR　（NHK）　１〜３年生におすすめのテレビ
　　　�E人形　　片手で持てる大きさ　　
　　　�Fゲームグッズ　キッチンタイマー　お手玉　ハエたたき　大型サイコロ　風船
（３）機器を活用する・・・発音はこれでバッチリ
　　　�GCD・カセットプレイヤー
　　　　　�Hパソコン
　　　　　�Iプロジェクター
　　　�Jスクリーン
　　　　　＊これでALTがいなくても大丈夫

【その３】英語の指示はリズムとテンポをつくる
　　　　　　　　〜これだけはマスタ−したい４４個の指示〜

　英語の指示を使い始めると、子どもは、「先生、英語上手、すごい」となる。
教える言葉やダイアローグ以外に、教師やALTの話す英語が豊富であることが重要な
ポイントである。小学生は耳が発達している。たくさんのクラスルームイングリッシ
ュを聞かせよう。指示やほめ言葉（6個程度）を画用紙に書いて教室の後ろに掲示す
る。マスターできれば次の指示を掲示する。（絶対おすすめの方法です。）　ハーフ
・イングリッシュからはじめて、だんだんとオールイングリッシュに近づける。半年
後にはオールイングリッシュも夢ではない。何故リズムとテンポが必要か。日本語の
入る隙を与えないためである。英語だけの状態にして、英語を聞いて、英語で考え、
英語で答える環境をつくるのである。
　キーボード　メトロノーム　等、リズムマシーンを横に置くとリズムが出る。

【その５】英語で気楽にしゃべれるようになればよい。
　少々の間違いがあってもよい。文法などどうでもいい。スペルは関係ない。片言で
もいいから英語でしゃべれるようになることが大切である。日本語にどっぷりつかっ
てきた子どもたちである。わずかな英語が口をついて出るだけでもたいしたことであ
る。大いにほめよう。

日常生活に英会話を取り入れよう
　　�@朝と帰りの挨拶        　Good morning.  See you. Good bye.
�A健康しらべ              Who’s absent?
�B名前を呼んだら         　hereと言って手を挙げる。
�C配布プリント　　　　　　　Here you are.  Thank you.
�D遊びの中で　　　　　　　　ジャンケン game 
�E 教科の中で使う　　　　　Open your book to page 21.

【その６】小学校英語の授業の原則
　　�@３原則
・    遊んで（play）
・    歌って（sing）
・    会話する（converse）
＊　初期の頃は、子どもの表現や発音を直そうとしない。
　�A耳と口を使ったコミュニケーショ英語
　　　小さい頃から会話を経験することが大切と考えます。低・中学年は物怖じせず
　　どんどんしゃべります。２年生担任のときです。男の子が、「ガー」と言うので
　　す。何のことかさっぱりわかりません。よく聞くと「girl」でした。先入観がない
　　分、正しい発音に近いです。単語やスペルは、子どもが興味を示してきた頃から
　　でよいだろう。新学習指導要領にも、「中学校の英語学習をそのまま小学校にお
　　ろしてくることは避けるように」「活動としては、歌、ゲーム、簡単な挨拶やス
　　キットごっこ遊びなど」「これだけでは不十分で、学習の段階に応じた指導」と
　　ある。

【その７】教室の形態
　　�@普段の形態
　　�Aコの字
　　�B机を取り払い、椅子だけで丸くなる。
　　�C机・椅子全てを取り払う。
　　今は、�@普段の形態　だけである。これから試してみたい。

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